認知症高齢者と熱中症

環境省の資料によると、次に該当する人たちを「熱中症弱者(特に熱中症に弱い人たち)」としています。

≪高齢者≫
体内水分量が少ない、汗をかきにくい、気温の上昇への感度も悪く、のどの渇きを感じない傾向がある、エアコンを使いたがらない、持病がある
≪乳幼児≫
体内水分量が多く需要が高い(すぐに脱水に陥る)、発汗機能が不十分、 自分から暑さから逃げたり水分摂取が不可能
≪既往歴≫
高血圧(利尿薬(脱水を招く)、降圧薬(心機能抑制)、糖尿病(尿糖による多尿)、精神疾患(向精神薬の発汗抑制作用、社会との接触が少なく暑熱順化が不十分、暑さを気にしない)、脳卒中後遺症、認知症(暑さを気にしない、対応しない、できない)など
≪日常生活≫
身体的ハンデキャップ(活動性が低く暑熱順化が不十分)、独居(家族の見守りがない、社会とのつながりが少ない)、経済的弱者(エアコン設置なし、電気代、悪い住居環境、低栄養状態)

認知症の人は暑さを気にしないし、対応しない、できないと書いています。
確かに、「暑くなったのに長袖を着ていた」「エアコンをつけない」「水分をとらない」といったような声を耳にします。

先日、認知症の人のご家族から、「母は、『電気代がもったいない』と、エアコンをすぐに切ってしまうのですが、この暑さは命にかかわります。お金には代えられないので、主人と相談し、エアコンのリモコンを隠してきました!」というようなお話を聞きました。
周囲が注意しないと、自分で暑さに対応できずに熱中症になってしまう可能性が高いのです。

認知症はゆっくり進行することが多いですが、熱中症になるとその進行を早めるといいます。
また、高齢者が熱中症になったことがきっかけで、認知症を発症することもあります。

そうならないようにするためにも、家族でこの危険な暑さを乗り切る対策を話し合うことが大切です。

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