昨日、先輩と話をしている中で、昔受けた相談を思い出しました。
その女性は40代。一人っ子のため、10年前から80代のご両親を介護してきました。
仕事も辞め、結婚もせず頑張ってきたそうです。
ところが、父親の姉と母親の弟がほぼ同時に介護が必要になり、どうしたらよいかわからないと涙ながらに語られました。
父親の姉は主人に先立たれ子どもはおらず、母親の弟は独身でした。親族は自分だけ。放っておくこともできない。でも手もお金も足りない。とても逼迫した状態でした。
介護認定の手続き、後見人の手続き、利用料の軽減の手続き、施設の入所手続き、それぞれがスムーズに流れるようご案内し、各関係機関に協力を求め、事なきを得ました。
その女性が、「今後の支援体制だけでなく、両親が亡くなった後の自分の生活を考えないといけない」と前を向いてくださったこと、嬉しく思いました。
少子化、長寿化、晩婚化、非婚化…今後このような状況が更に起こりえる社会になります。
独身の方、子どものいない方、独身の兄弟をお持ちの方、子どもが一人の方…介護なんて必要ないと言わず、将来の自分や自分の親族のサードライフ(健康ではなくなった老後)を一度考えてみてください。
そして何を今しなければいけないのか、何ができるのか、考えて実行できる人が増えると、深刻な高齢化社会にも明るい兆しが見えてくると思います。
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