「子どもに迷惑かけたくない」と「どうにかなる」は矛盾しています

自分の将来について、同世代の女性と話をしたとき、「子供には迷惑かけたくないわね。でもどうにかなるわ。今までもそうだったし。(実際は関西弁です!)」というような言葉が時折返ってきます。
  
現役で働いているときならそうでしょう。ですが、働けなくなった時、同じように「どうにかなる」と言えるでしょうか。今の生活レベルを急に下げることは困難です。
先日も投稿させていただきましたが、少子高齢化・晩産化・非婚化により、1人の子どもが複数の親族を介護しなければならない時代が来ています。
さらに、親の介護が必要になった時に子どもはまだ未成年という、介護者のいない時期(介護者ロス)も起こりえます。
昔のように多くの兄弟で協力し合って親を介護する時代は終わったのです。
  
あなたに子どもがいるならば、「子どもに迷惑かけない」ように、あなたに子どもがいないならば、「甥や姪に迷惑かけない」ように、働けなくなった後も、今の生活レベルのまま暮らせるだけの準備をする必要があります。
  
サードライフ(健康ではなくなった老後)を見据えたライフプランニングをすることにより、得られる未来があります。

例えば、40代で年収600万円、専業主婦の奥様とお子さんが2人いる方が、50歳で病気やリストラなどにより仕事ができなくなったとき、それから必要とする教育費や医療費などを明確にし、もらえる年金や失業給付などを理解することにより、いつ何が必要で、今用意しておくべきことは何かを考えることができます。

健康で働けて病気にならない前提でのライフプランではなく、起こりうるリスクを見据えて、今から理解しておくことが、「子どもに迷惑をかけたくない」という想いの実現に繋がります。

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