意外と多いご相談が、「ケアマネジャーを変えたい」というものです。
「変えられますよ?」とお伝えすると、「ケアマネさんに悪い」とおっしゃられます。
ケアマネージャー(介護支援専門員)は、
介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、
ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う重要な役割を担います。
利用者の主訴(言ったことの中の最も大切な部分)を相談援助過程の入り口にして、
生活の困りごとが起こっている原因や背景を明らかにするとともに、
主訴の奥に隠されている真のニーズを引き出していかなければなりません。
そのためには、利用者の話にしっかりと耳を傾けて、
今までの生活の中で大切にしてきたこと、
現在の生活に対する思い、
これからの生活に対する希望、
自分自身に期待する意欲、
価値観やこだわりなど、
「その人らしさ」を捉えることが必要とされます。
役割の重要性から、利用者が信頼のおける方に
ケアマネジャーをお願いしたいと思われることは当然です。
ですが、とても優秀だと評判の方でも、人と人の繋がりですから、
性格が合う合わないは当然あります。
性格が合わず、言いたいことも言えずに悩むくらいなら、
別の方に変更することは可能です。後任の方へ引き継ぎもきちんとしてくれます。
ですが、その前に、手紙を書いてケアマネジャーに気持ちを伝える、
ケアマネ事業所の責任者に相談してみるなどの方法を実践してみるのもよいでしょう。
SNSやメールで言葉を交わすことが多くなった現在においては、
ケアマネジャーと利用者に限らず、
「想いをしっかり伝え合うこと」を大切に、
繋がりを築いていきたいですね。
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