晩婚化・晩産化に伴い、「ダブルケア」つまり、
親の介護に直面する子育て世代が増えています。
65歳で約3%の要介護認定率が、
75歳で約10%を超え、85歳では約50%になります。
サードライフへの突入です。
要介護認定を受けていない高齢者は、全員が健康なのではなく、
長期入院や家族介護により介護サービスを利用しない人、
または介護費用が捻出できず、介護サービスを利用できない人も
混在しているのが実情です。
ピンピンコロリと亡くなることは、
家族に迷惑をかけないという面では理想的と思われている人が多いようですが、
ほとんどの高齢者は、長期入院の末に病院で亡くなるか、介護施設で亡くなるか、
介護サービスを利用した自宅療養の末に亡くなるかです。
2025年には、団塊の世代が全員75歳以上になると言われていますが、
後期高齢者の増加に対応できるほど、病院や施設は増えません。
つまり、今後自宅で最期を迎える高齢者が急増することになるため、
介護保険の必要性は急激に高まります。
自分の親がいつ要介護状態になっても、
安心して子育てに集中できる準備が必要であり、
また、同じ思いを子どもにさせないように、
いまから自分たちの状況を見直すことも大切です。
多くの人が介護は自分とは関係のないものとして捉えているため、
いざ介護に直面してから慌てることになるのです。
すると、対応が後手後手になり、余計に不要な出費や時間がかかります。
親がどのような最期を迎えたいと考えているか、
介護が必要になったら兄弟の誰が中心となるか、
家族間でよく話し合っておくことが大切です。
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