元行政職員が語る 『介護 知っておきたいお金のこと』~老後破産 介護離職 ダブルケア 回避するために~

今、あなたは介護をしている家族がいらっしゃるか、もしかしたら、これから介護が始まる不安を抱えていらっしゃるかもしれません。もしかすると、自分自身が介護される側のかたもいらっしゃるかもしれません。この本は、そんなあなたのお役に立てることを願って書きました。

介護は医療とは違い、自分で全て行うことが不可能ではありません。ですが、子育てと違いゴールが見えない分、精神的にも肉体的にも負担が非常に大きいものです。介護保険サービスを利用しながら介護をするのが理想的ではありますが、そこには費用が発生します。

介護費用を不安に思っている人、すでに介護保険サービスを利用するのが難しいと感じている人もいると思いますが、もし、できる限り介護費用を抑えながら望むサービスが利用できるとしたらどうでしょうか。ちょっとしたコツのようなものがわかれば、そんなに難しいことではないのです。

私は2017年までの18年間、行政職員として、税や社会保険制度に携わってきました。
特に、10年務めた介護保険行政においては、「老後破産」や「2025年問題」が表に出るよりも前から、介護に直面して生活に困窮していく高齢者を現場で見てきました。

高齢者になると、健康を害する人が増え、働くこともできなくなります。年金は減っていく一方の中、購買力が衰え、外出する機会も減り、医療や介護に対する支出が増え続けます。

もしあなたが経営者であれば、今の顧客の近い将来を案じるとともに、自分や従業員の家族への不安も現実のものになっていくのではないでしょうか。
経営者でなくても、収入や家族構成は一人一人異なるとはいえ、介護は家族や自分に「いつか」訪れる問題です。
その「いつか」は、ずっと先かもしれませんが、明日かもしれませんし、もうすでに訪れているかもしれません。

国の制度や行政の手続きには、知らなければ損をすることがたくさんあります。ですが、費用負担が軽くなる手続き等は、残念ながらほとんどが申請しなくてはいけないシステムになっています。知らなければそのままになってしまい、余計な費用まで払っているかもしれません。

介護に直面する前に知っておいてほしいこと、直面した後にしなければいけないことをみなさまにお伝えするとともに、今後起こり得る問題をいかに「自分ごと」として捉え、どう向き合っていくのか、そして乗り越えていくのか、本書がそれを考えるきっかけになれば幸いです。

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